転職のコツ「社会人に必要なスキルを身につける」

転職のコツ「社会人に必要なスキルを身につける」

企業のマナーと病院内のマナーは別物

看護師から保健師に転職する際に注意しておきたいのが、病院のマナーと企業のマナーは異なるということです。特に、産業保健師を目指す場合はこの点をしっかりと理解しておかなければなりません。
産業保健師は企業の就業時間に合わせて働くことになります。基本的には夜勤がなく残業もほとんどありません。土日が休日となる企業も多く、ワークライフバランスを実現しやすいのが産業看護師の魅力です。しかし、24時間体制の病院で働き、日勤と夜勤の交代勤務が一般的なシフトだった看護師からすれば、このような働き方は慣れるまで大変でしょう。また、病院勤務の時はなかったビジネスマナーを求められることもあり、ほとんどの人は転職して最初のうちは戸惑いながら仕事をしているようです。

押さえておきたいビジネスマナー

一般企業で働く場合は、保健師である前にその企業の一員であるということを忘れてはいけません。ビジネスシーンで一般的に求められるマナーは当然、身につけておく必要があります。特に注意したいのが「言葉遣い」と「服装・メイク」です。
病院では患者さんに親しみを感じてもらうためにくだけた言葉で話すことがあります。同僚や上司と会話する時も正しい敬語が求められる場面は多くないため、言葉遣いに気を配ることはあまりなかったでしょう。しかし、一般企業では正しい敬語を使用することが求められます。尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けなど、基本的な敬語の使い方はもちろん、ビジネスシーンでよく使用する言い回しなどを身につけておきましょう。
ほとんどの病院では職員用の制服がありますが、企業では服装に特に決まりはありません。そのため、どのような服装をすればいいのか迷ってしまうことでしょう。基本的には勤務先の企業のルールや慣習に沿う服装をします。スーツを着用しているのか、ビジネスカジュアルでいいのか、実際に働いている従業員がどのような服装をしているのかをあらかじめ確認しておくといいでしょう。

パソコンスキルも必要

産業保健師は従業員の健康管理や健康診断のデータも管理しています。基本的にパソコンで行うため、一定のパソコンスキルが必要になるでしょう。勤務先によっては従業員に対する案内文書を作成したり、社内のホームページに掲載する健康コラムを作成したりすることもあります。入職前にワードやエクセル、パワーポイントなどのスキルを身につけておきましょう。
パソコンスキルは自己学習でも十分身につきます。ワードやエクセルの使い方の概要が書かれている参考書がたくさん市販されていますので使いやすいものを選ぶといいでしょう。おすすめはワード、エクセル、パワーポイントが一通り使いこなせるようになるためのガイド本、「2020年最新改訂版! ワード/エクセル/パワーポイント 基本の使い方がぜんぶわかる本」です。

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