先輩たちの転職体験談

先輩たちの転職体験談

看護師から保健師に転職する人は多い

地域の人々の健康管理や保健指導を行う保健師ですが、近年看護師から保健師にキャリアチェンジする人が増えています。転職する理由は、「もともと保健師志望だったけれど看護師として経験を積んでから従事したい」「結婚や出産がきっかけで看護師とは違う道に転職することにした」などさまざまです。ここでは実際に看護師から保健師へ転職した3人の先輩の転職体験談を紹介します。

出産を機に産業保健師になったA子さん

30代半ばのA子さんは看護学校を卒業した後、看護師として8年間病院に勤めていましたが、出産を機に保健師に転職しました。A子さんが転職したのは大手のIT企業です。産業保健師として新たな道を歩み始めたA子さんですが、産業保健師に転職した理由は土日祝日が休みだったこと、残業がほとんどなく夜勤もないこと、です。看護師として働いていた頃に比べて体力的にはとても楽になったため、家庭や育児との両立も問題なくできています。

体力の限界を感じ行政保健師になったB美さん

B美さんは看護師の仕事にやりがいを感じていましたが、40歳を過ぎた頃に体力の限界を感じるようになりました。看護師は立ち仕事が多いため、年齢を重ねていくと厳しいと感じる仕事も増えてきます。腰や肩を痛めている人も少なくありません。B美さんも仕事中に腰を痛めてしまい、看護師ではない仕事への転職を考えていたそうです。もともと予防医学に興味があったB美さんはこの機会に保健師と地方公務員の試験にチャレンジして行政保健師を目指しました。
40歳を超えているため新しい仕事に挑戦することに不安はありましたが、公務員という安定した立場になれたことで将来に対する心配が軽減できたそうです。保健師はデスクワークが多いため、腰を痛めているB美さんにも働きやすい環境です。日々楽しく業務にあたることができ、保健師に転職してよかったと思っているそうです。

ハードな仕事についていけず産業保健師になったC菜さん

小さい頃から看護師を目指していたC菜さんは看護学校を卒業後、看護師の職場として一般的な病院に就職しました。しかし、看護師は予想よりもハードな仕事で、仕事に忙殺される毎日でした。プライベートの時間も取りづらく、友だちとの約束も断ってばかりいたそうです。そのような環境についていけず自己嫌悪に陥っていたところ、保健師の資格を取得することをすすめられました。保健師は土日祝休みで残業もほとんどありません。アフターファイブも充実しているため、プライベートの時間もしっかり確保できます。C菜さんは保健師として働こうと決意し資格取得後にいくつかの企業の求人に応募しましたが、保健師は求人数が少ないため転職活動がなかなか上手くいかなかったそうです。数社目で大手製薬会社の内定を得ることができ、今は産業保健師として働いています。

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