必要なスキルは?
適性がなければ難しい
地域の人々の健康を支え、心身ともに健やかで健康な生活が送れるように尽力している保健師は、「人のために」という想いをモチベーションにして働いています。乳幼児から高齢者まで、さまざまな年代の人に保健指導や健康指導を行ったり、生活相談にのったりするのが仕事ですので、人と話すことが好きな人や人の話に耳を傾けることが苦にならない性格の人、年齢や立場に関係なく誰とでも分け隔てなくコミュニケーションがとれる人に向いているでしょう。
また、病気やケガの治療とは違い、健康の維持や増進は結果がすぐに見えるものではありません。効果があらわれるまで時間がかかるため、結果をすぐに求める人よりも物事に腰を据えて粘り強く取り組める人の方がいいでしょう。
保健師は他人にはいいにくい悩みを抱えている人と向き合うことが多いため、相手が心を開いてくれるように接しなければなりません。相手の話を丁寧に聞く真摯な姿勢が求められます。
信頼関係を築くことが大切
保健師は健康への不安がある人や心身に病気を抱えて悩んでいる人に対してカウンセリングを行い、アドバイスするため、相手に安心感を与えられるように接しなければなりません。健康上の問題や精神的な悩みを打ち明けるには信頼関係がなければできません。圧力を与えるように接してくる人や意見を押しつけてくる人よりも親身になって話を聞いてくれたり、分かりやすく説明してくれたりする人の方が話しやすいでしょう。
保健師は外部の医療関係者と連携を取ることもあります。そのため、消極的な人よりも自分からコミュニケーションを取れるタイプの人や他人と関わることが苦にならない人が向いています。
また、保健師は母子を対象とした活動も行っています。「乳幼児健診」や「予防接種のサポート」、「母親相談」「発達相談」など、お母さんや小さな子どもと接する機会が多いため、子どもが安心して接することができるように優しい笑顔を心がけましょう。
アドバイスの仕方が下手な人は向いていない
保健師は健康上の問題や精神的な悩みを抱えている人の健康管理や保健指導を行うことが仕事です。相手は問題を解決するためのアドバイスを求めています。保健師の話を聞いて納得し、生活改善や病気予防のための行動につなげなければ指導する意味がありません。問題を抱えている人が納得できるように、どのように説明するのかは保健師の腕にかかっています。これまでの経験や知識を踏まえながら最適なアドバイスをしていくわけですが、指導する立場だからといって上から目線になってしまっては相手が不快に思ってしまうだけです。アドバイスしても伝わらないでしょう。上手に分かりやすく、そして不快感を与えずに説明することが苦手な人は保健師の仕事は難しいかもしれません。
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